インタビュー1

写真:松下翔吾さん

松下翔吾 さん

施設管理第二部 防災課所属・2023年4 月入社・勤続 2年・大分市出身

仕事も、暮らしも、快適な環境づくりをサポートする仕事

消防署など監督官庁への提出書類を作成

防災に限らず業務範囲の広さに驚き

松下さんが西日本綜合メンテナンスで働きはじめた理由をお聞かせください。

(松下)西日本綜合メンテナンスという社名そのものは以前から耳にしたことはありましたが、何をする会社なのか詳しく調べたことはありませんでした。就職を考える時期になった時、父親から「何か資格を取っておけば将来きっと役に立つぞ」と言われたのが、ひとつのきっかけです。

どんな業種も、まずは公的資格の取得を求められるケースが多いですからね。

(松下)そんな時に知ったのが「消防設備士」という資格です。こんな資格があるんだ、具体的に消火器ってどんな使われ方をするんだろうと、なんとなく興味を持って調べていたら、消防設備の管理業務が西日本メンテナンスの事業のひとつであることを知りました。そのほかにもマンションやホテルの設備管理や清掃業務など、職場や暮らしを快適にするための様々な事業を展開していることを知り驚きました。 そこから、この会社で働いてみたいなと思うようになり、応募したところ採用通知をいただいたのです。

どんな仕事から始めましたか。

(松下)高校の卒業式を終え、入社前の仮卒時期にアルバイトとして勤務したのが最初です。事務作業の補助をしながら全体の概要を少しずつ知ることができ、入社式を終えた4月からは消防署に提出する点検報告書などの確認作業について教えてもらいました。半年後に施設管理第二部の防災課に配属され、先輩に連れられて現場へ行くようになりました。

最初の現場の感想は?

(松下)大分県内の工場の消防用設備の点検でした。30代前半の先輩に連れて行かれたのですが、雨の日だったのでずっと傘をさして先輩の作業を見ていました。警報装置、消火設備、避難設備をひとつひとつ丁寧にチェックし、不良箇所が見つかれば配線などを改修していくのです。作業をしながら、わかりやすく説明してくれたので勉強になりました。

防災設備のプロになるための資格を取得

現場で業務をするにあたって必要な資格は何ですか。

(松下)私の部署の場合、消防設備士「乙種第6類」ですね。消火器に特化した国家資格で、取得すると消火器の設置・点検・整備が可能になってきます。合格率は毎年35~40%と言われており、工業高校など理系の高校で学んでいなかった私には少し難しかったですね。大分県の受験日は年に1、2回しかないので、貴重なチャンスを逃さないよう真剣に勉強しました。

試験はどのような内容なのでしょう。

(松下)法令と構造系の問題が出題される筆記試験と、消火器の画像や部品を見て記述する実技問題があります。現場で叩き込まれた知識があったので、非常に助かりました。「乙種第6類」を取得すると、消防設備点検資格者「第1種」と「第2種」の国家資格の取得が可能となり、こちらは講習と修了試験を受けることで取得できます。

「第1種」と「第2種」はどう違うのですか。

(松下)「第1種」は屋内や屋外の消火栓やスプリンクラーなどの消火設備ができるようになり、「第2種」は火災感知器や避難器具の点検が許される資格です。しっかり講習を受けていれば取得は十分可能な資格です。

どのような現場に出かけますか。

(松下)個人のご家庭に伺うこともあれば、普段は立ち入ることができない施設の中を点検することもあります。単独で現場に出向く機会も多いので、ひとつひとつの作業に責任感をもってのぞんでいます。場合によっては人命に関わる仕事でもあり、緊張感を欠かさずに作業しています。同時に、誰かの役に立っている仕事なんだと、誇りとやりがいを感じます。マンションの点検に行ったとき、住民の方から「あなたたちが点検してくれるから、安心して暮らせるわ」と感謝された時は嬉しかったですね。

消防法で義務づけられている火災感知器の点検作業
上司や先輩とのコミュニケーションは良好

尊敬できる上司・先輩がいる恵まれた職場環境

職場の雰囲気はいかがですか。

(松下)アットホームな雰囲気ですね。防災課は9人いるのですが、人間関係がいいので働きやすい。社内で社長や役員と会うこともあるのですが、気さくに声をかけてくれます。配属先では上司や先輩がやさしく指導してくれます。もちろん仕事に関しては厳しいのですが、話しやすくて悩みの相談もしやすい。

仕事で失敗したことは?

(松下)ある日、自ら率先して初めての作業に取り組んだところ、 間違いかけたことがありました。先輩から「そのやり方ではダメだ」と戒められたのですが、その後にどうして間違ったのか、どうすればいいのか、順序立てて説明してくれました。最後に「新しいことでも、積極的にチャレンジする姿勢はいいぞ」と励まされたことは強く心に残っています。 ほかにも、「早く作業を進めようと焦ってはダメ。自分たちの仕事は、ひとつずつ的確にこなしていくことが大切だ」とアドバイスされたことも忘れられません。尊敬できる上司や先輩と一緒に仕事が出来てよかったと思います。

勤務体系はどうなっているのでしょう。

(松下)職場へは自宅から車で 20分ほどの距離で、朝7時半から夕方4時半までと、早めに出勤して早めに終わるので、自分としてはこの方が働きやすいですね。基本的に県外への転勤はありませんが、希望すれば部課の異動はできると聞いています。取引先の都合で土曜日に仕事が入ることもあるのですが翌週には振替休日をいただけますし、有給休暇も取りやすいですね。休日はボウリングやダーツなど、好きなことをして過ごしています。最近は野球部ができたので誘われたりもしますが、参加は自由です。

最後に仕事に対する抱負をお聞かせください。

(松下)いま受け持っている仕事を、社内の誰よりも完璧に遂行し、そのうえで新しいことにもチャレンジしていきたいし、そのために必要な資格も取得していきたい。防災課では私が一番年下ですが、いずれ私にも後輩ができる立場になるでしょう。その時は、私が尊敬される先輩になるよう努力していかねばならないと思います。